ペパルの紙あそびが生まれるまで。

札幌の美術系の専門学校でインテリアデザインを学んだ後、

地元十勝の小さな住宅メーカーで4年間半、図面を書く仕事をしていました。

もっと商業的なデザインに携われる仕事につきたいという気持ちが強くなり、

紆余曲折を経て、地元のお菓子メーカーの企画室で働くことに。

 

お菓子メーカーの企画室は、目まぐるしく忙しい毎日でした。
そんな中、一人娘の出産を経験。

仕事が好きだったので家族の助けを借り働きながら幼稚園まで育てましたが、

悩んだ末、小学校入学を機に、専業主婦になり娘の近くにいることにしました。

 

後ろ髪をひかれつつも、生まれてからずっとあまり娘に手をかけてあげれなかった日々。

今までできなかった分、娘が喜ぶことをたくさんしてあげたいと思って過ごしていました。

 

そんなある日、娘の自転車を通販で買ったとき、とても大きくて頑丈なダンボールで届きました。

せっかくなのでそのダンボールを使い、ダンボールハウスを作ってあげることに。

 

ちょうどその頃娘と見たアリスの映画をイメージして作った真っ赤な扉のお城に、娘は大喜び。 

遊びにやって来る娘の友達にも、とても好評でした。

子どもたちが喜んでくれるのが嬉しくて、次々にいろいろなダンボールハウスを作りました。

魔女の家、海賊の隠れ家、サーカステント。


そんな日々を過ごしているうちに、

「モノづくりっておもしろい。」「紙であそぶのって楽しい。」「子供のそばで働きたい。」

そんな気持ちが、うずうず、うずうず。

そして、勇気を出して一歩踏み出し「紙あそび製作所ペパル」を始めました。

 

住宅メーカーでの図面を書いていた経験から得た「立体に組み立てる創造力」。

菓子メーカーの商品企画での経験から得た「モノに楽しさをプラスする発想力」。

子供が楽しそうに笑ってる姿を見てきた時間から「人に喜ばれることの嬉しさ」。

全ての経験が「ペパルの紙あそび」に繋がっています――。

 

作っている時間を楽しんだり、飾って日々の暮らしが楽しくなったりするような

そんな「紙あそび」をたくさんお届けしていきます。